toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

Hugh F. Durrant-Whyte "Integration, Coordination and Control of Multi-Sensor Robot Systems" Kluwer Academic Publishers 1988

何度か取り上げられている RWCP では、以前にマルチモーダルの話を書きましたが、事情通ロボットという会話しながら動く自律ロボットの研究にも少し関わりました。ただ、研究の進め方でリーダーの松井さんとあまり考え方が合わなかったので途中で抜けさせてもらいました。システムだと動かないと話にならないので、どうしてもわけのわからない理論的な話をのっけるのはリスキーですし、こういう人たちとやっても楽しくないなということを学んだ場でした。バッテリーの世話やデモで時間を取られるのも、ふだん自由に時間を使えている感覚からすると不自由な気もしました。

 

話ははずれますが、平均的な研究者からするとたぶん私はかなり受け身の人間だと思います。もともと子供のころからおとなしいと言われて、それは誉め言葉だと思って勘違いしていました。

 

自分から行動して何かうまくいったという例がほとんどないというのもより受け身になることを後押しした気がします。小学校や中学校の頃、生徒会の役員に立候補するという経験をしましたが、それももともと先生に勧められたからという受け身でしたし、それでがんばっても、しゃべりが下手なので演説会でも受けずに当然のように落選しました。後で、体育の先生に「あーそういえば立候補してたな。話がつまらなくて寝ちゃってたけど」と言われたのは今でも覚えています。

 

研究ネタでも、自分で明確に目標を立てて進めるというよりは、ほかの人の話を聞いて思いついたりサジェスチョンされた結果を進めたということが多くて完全にそういうスタイルになりました。

 

すごくアクティブにやってそれでうまくいっている人を見ると、一種の嫉妬心に駆られますが、まあ自分にはできないなと思ってしまいます。人からあやしげと思われようと気にせず突っ走ることに対して恐怖感をもってしまいます。実際、RWCPでご一緒した画像の長谷川さんとか、今同じ組織にいるパロを開発した柴田さん、先日甘利先生が会議屋と揶揄していた福田敏夫氏など何かしらロボット系統とは私は相容れないものを感じてしまいます。

 

そんな受け身の私でも、声をかけて前に進ませていただいた人たちのおかげで現在の自分があるわけで、その方たちには感謝の気持ちでいっぱいです。すでにこのブログの中で取り上げさせていただいている人が多いですが、今後も思い出して記録していこうと思います。