toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

2023-04-01から1ヶ月間の記事一覧

E.A. Nadaraya, "Nonparametric Estimation of Probability Densities and Regression Curves", Kluwer 1989

このシリーズで最初に取り上げる洋書です。 修士ではほぼ甘利先生の研究の肩に乗っかって連想記憶の記憶容量の話をやっていました(これについてはまた別の本の時にとりあげると思います)が、電総研に入って何か新しいことにトライしようといろいろ文献とか…

相磯秀夫,甘利俊一(監修)「ニューロコンピューティングへの挑戦」三田出版会 1989

第2次ニューロブームを現代的な視点から眺めてみます. この本は,学生時代に甘利先生のところに献本されたものを譲っていただいたという記憶があります.そもそもこの中のアービブの講演をカセットテープから和訳書き起こし頼まれたと思います.(たぶん全…

和達三樹「物理のための数学」岩波書店 1983

この本は学部時代に物理数学を勉強するのに非常に役立ちました. 教科書に指定されたわけではなく,誰かにお勧めされた記憶もなく,たぶん本屋に並んでいてよさそうと思って自分で選んで買ったように記憶しています. 最近では類書も多く,これよりよい本が…

森泰親「制御工学」コロナ社 2001

今日は制御理論の本. 計数工学科には制御の先生もたくさんいて,講義もあったのですが学部時代はあまりちゃんと勉強してきませんでした. この本は手元にたまたまある制御の教科書で,冒頭に工学系大学生1~2年生向けと書いてあるのでまあ標準的な本なのだ…

伊理正夫,藤重悟,大山達雄「グラフ・ネットワーク・マトロイド」産業図書 1986

今日は卒論関係の本をピックアップします. 計数工学科では幅広い視野を持つという観点から,修士進学予定者は修士の研究室とは違う研究室で卒論を書くことになっていました. 甘利研に進むことになっていた私はミーハーな感じでもう一つの巨頭である伊理研…

マーヴィン・ミンスキー「心の社会」産業図書 1990

電総研に就職したのが 1990 年でちょうどこの訳本が出た年. ただし,手元の本の奥付を見ると9刷(1993)なので,しばらく経ってから購入したことになります. もともとAIには興味があったのですが,数理からAIを見ているからか,いわゆるAI研究者という人たち…

岩堀 長慶(編)「微分積分学」「線形代数学」裳華房 1983

東大教養時代(駒場)での教科書2冊. 大学に入って初めて触れた数学の専門書ということで思い出深い本です. 単位を取るためとはいえ,真剣に読んだ数少ない本です(笑) 1行1行読むのが大変でしたが,ちゃんとわかっていく感覚が心地よい体験でした. …

高木貞治「解析概論」改訂第三版 1983

やはり自分のエピソードや思い入れを書いていくとどうしても古い本が多くなります。 ただしこの超有名本の中身自体にはそれほど思い入れがあるわけではありません。 この本は、私が東大に合格した時に、前にここでも書いた山北先生にご報告がてら久々にご挨…

甘利俊一「神経回路網の数理―脳の情報処理様式」産業図書 1978

私の恩師である甘利先生の名著である神経回路網の数理。 もともと高校生くらいの時から人工知能とかに興味があり、計数にもそういう感じで進んだんですが、ちょうど第2次ニューロブームでニューラルネットワークという面白そうなものがあるということで、学…

岡谷貴之「深層学習」(改訂第2版)講談社

今日は講談社の機械学習プロフェッショナルシリーズの深層学習. 大昔からニューラルネットの知識はある程度あるつもりではあるものの,深層学習についての最近の知識についてはだいぶ付け焼刃な感じを否めないので,非常にお世話になっている本. 特に第1…

ランダウ=リフシッツ「場の古典論」東京図書 1978

本の選択は特に規則性を設けず,すごく思い入れのあるものやまだほとんど未読のもの,古いものや新しいものをとりまぜていこうと思います. 今日取り上げるのは通称「ばこてん」と呼ばれる物理の教科書. 私の出身の東大計数工学科は進学振り分けの段階では…

小針あき宏「確率・統計入門」岩波書店 1973

ながらく放置していたこの落書き. 統数研に部分移籍が決まって居室の整理をはじめたんだけど,本はなかなか捨てられません. ということでとりあえず本を通じて自分をふりかえる記事を書いて片付けの役に立てばと思い立ちました. まあ三日坊主なのでいつま…