toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

高木貞治「解析概論」改訂第三版 1983

やはり自分のエピソードや思い入れを書いていくとどうしても古い本が多くなります。

ただしこの超有名本の中身自体にはそれほど思い入れがあるわけではありません。

この本は、私が東大に合格した時に、前にここでも書いた山北先生にご報告がてら久々にご挨拶に行ったときにお祝いでいただいたものです。

入学前にぱらぱらと読んで、大学の数学ってこんな感じなんだなと思ったくらいの印象です。

それほど読み込んだわけでもなく、解析概論ファンの皆さんには怒られてしまうかもしれません。

 

さて、自分は今でもそんなに数学ができるわけではないですが、少なからず仕事として数学に関わるようになったのは山北先生の影響が大きいです。

ただし、その前に小学5年6年の担任をしていただいた佐藤栄一先生の存在も大きかったです。

小学校4年生くらいまでは算数に限らず成績表は3ばかりでぱっとしない感じだったのですが、佐藤先生というユニークな先生に受け持ってもらったことで、いろいろやる気が出てきたというのも、中学に入って塾に通うことにつながったのかなと思います。

佐藤先生の話もいろいろあるのですが、数学との結びつきについては、佐藤学級の同級生で南山中に進んだ浅野君という友達から「小学算数 応用問題の解き方」という本を教えてもらって算数に興味をもったというのが大きかったように思います。

 

あと、高校時代の友人で京大から天文台に行った岩室君に大学への数学を教えてもらったのも大きかったかもしれません。ほぼ学校の授業のことしか知らなかった自分にとって世界を広げてくれたできごとでした。

 

こうして振り返ってみると、今の自分が、自分の意志というよりも人とのかかわりで成長してきたんだなあという風に実感します。

佐藤先生もしばらく前に逝去されました。

私を育ててくださった多くの方に感謝です。