toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

茨木 俊秀,福島 雅夫「最適化の手法」共立出版 1993

最適化の本はたくさん持っていますが、この本は電総研に入ってから割と早くに買った本で、わかりやすくて長年お世話になっています。最適化業界の中でも有名な先生お二人が書かれているので内容にも信頼ができます。

 

この本を買った頃はGAとかにも凝っていたころで、一方MCMCとかはよく知りませんでした。この本の中にも出てくるトラベルマンセールス問題(TSP)なんかはGAでもよく扱われていた題材ですが、いわゆる最適化業界とGAのようなソフトコンピューティング業界、MCMC統計学・物理学共闘という感じでしょうか、それら3つの業界はほとんど交流がないように思います。この本でも分枝限定法でTSPを解く方法について詳しく書かれていますが、そうでないアプローチには一切触れられていません。

 

上の3つだと、やはり最適化業界が圧倒的にプライドが高いイメージで、GAやMCMCを見下しているイメージがあります。ibis とかだとたまにそれらが交錯することがあって、辛辣なコメントを聞くこともあります。価値観や道具立てが全然違うから、同じ問題を扱っていても水と油のように混ざらないということだと思います。まあ無理に混ぜるのは逆によくない気もしますし、適度な距離感で今後も続いていくことになるのかなとは思います。

 

本の内容とは全く関係ないですが、子供の時は切手やコインを集めていました。最近でこそ全然集めている人もいなくなりましたが、昔は日本人の趣味としてはよくあるものでした。祖父母が宝石関係の仕事をしていてよく海外に行って余ったコインとかをお土産でもらったりしたのがきっかけかなと思います。小学校の時、同級生で切手収集が趣味だった宮内君と一緒に、クラスで希望を募って切手趣味週間の記念切手を買う企画を立てましたが、じゃあ当日誰が買いに行くか(登校日なので)ということをあまり考えていなかったので担任の佐藤先生から注意されたのを覚えています。佐藤先生からは頭ごなしというわけではなくて、どうするのか見ていたんだけどというような感じで言われたように思います。結局親に協力してもらって事なきを得たのですが、ちょっと苦い思い出ではあります。