toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

A.G.Butkovskiy, L.M.Pustyl'nikov "Characteristics of Distributed-Parameter Systems" Kluwer 1993

本を通じて振り返るシリーズも1周年後は,前ほど毎日更新しようという意欲がなくなったので,結構空白日が空いていますが,間が空きすぎると今度は全く更新しなくなるのではという心配もあります.

 

さて,タイトルから中身を想像するのが難しい本というのがありますが,この本は自分にとってその最たるものでした.distributed と system という単語で,なんとなく PDP (今となっては死語ですが)のようなものを勝手に連想していました.実際は偏微分方程式論の本で,しかも前に出た本の続編という位置づけらしいです.

 

今は便利な世の中で,distributed parameter systems というのが状態空間が無限次元であるようなシステムであるという説明が一瞬にして調べられますが,この本を買った世紀の切り替わりの頃はまだまだそういう時代ではありませんでした.