toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

神保雅一(編)「データサンプリング」共立出版 2002

統数研に籍をおくようになってから、これまで交流のなかった統計学の先生方と知り合う機会も増えました。とはいえ、統計と機械学習の間の壁を感じることも多いです。この本は、そのような先生のうちの一人である神保先生が編集されて、著者のおひとりには三輪先生がいらっしゃいます。三輪先生は計数の先輩で、つくばに在住されていたようで、実は割と近くだったというのを最近になって知りました。分野の壁は別として、みなさん温和な方が多いです(年を重ねられたからかもしれませんが)。

 

この本は農水産関係のデータ解析で、実験計画など古典的王道の統計学という本で、ぱっと見にはタイトルから想像がつかないタイトルです。実際のデータとかを使ってわかりやすく書かれていて、私のように特定のデータを持たないで人工データばっかり使った話題しか書けない人間からするとうらやましい部分もあります。

 

この共立出版のデータサイエンスのシリーズは柴田先生、北川先生をはじめ、がっつり統計学の方々が編集者なので、ほとんどが統計のシリーズですが、まだ取り上げていない渡辺澄夫さんの本が突然機械学習の本として異彩をはなっています。