toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

神保雅一(編)「データサンプリング」共立出版 2002

統数研に籍をおくようになってから、これまで交流のなかった統計学の先生方と知り合う機会も増えました。とはいえ、統計と機械学習の間の壁を感じることも多いです。この本は、そのような先生のうちの一人である神保先生が編集されて、著者のおひとりには三…

R. Baddeley, P. Hancock, P. Foldiak (eds) "Information Theory and the Brain" Cambridge Univ Press 2000

脳の働きを情報理論の立場から研究するというのが 1990 年代までは結構流行っていました。この本の Preface を読むと、小さいワークショップを開いてそれが本になったというような経緯のようです。著者のほとんどの人は知りませんが、ICA のときに西森さんと…

塚原仲晃「脳の可塑性と記憶」紀伊国屋書店 1987

この本が出たころはまだ学部の4年生で、修士で甘利研に進むことは決まっていたものの予備知識はほとんどありませんでした。そんな状況でも塚原先生が日航機123便の事故で亡くなられたという事実は大きなニュースとして伝わっていました。とはいえ、脳科…

G.J.McLachlan, K.E.Basford "Mixture models, inference and applications to clustering" Dekker 1988

自分にとっての確率密度の推定は、カーネル密度推定から入って混合分布のEMとかそういう流れで研究しました。カーネル密度推定は主に密度の二乗距離で理論展開し、混合分布は尤度(ダイバージェンス)というように同じような対象でも評価基準は結構違います…

清水泰隆「保険数理と統計的方法」共立出版 2018

公務員試験を数学職で受けると就職先としては厚生省の保険局というのがありましたが、もともと電総研に入るために受けたのでそちらの選択肢はありませんでした。 産総研になって保険会社との共同研究をやったりしましたが、医療系の共同研究はいろいろな面で…

M. Patriksson "Nonlinear programming and variational inequality problems, a unified approach" Kluwer 1999

この本をなんで買ったかすでに覚えていませんが、機械学習で変分ベイズとか出てきますし、大津さんの非線形多変量解析でも変分とか出てくるので、たぶんその関連性で買ったのかと思います。ちゃんと読んでませんが、問題自体が変分不等式問題というもので、…

D. Edmonds "Oxford Reverse Dictionary" Oxford Univ Press 1999

学校で習う英語は基本的には米語だと思いますが,ここでも何度も取り上げた中学のときに通っていた掘っ立て小屋の山北塾の山北先生は Oxford English Dictionary というのがあってそれは非常に分厚くてなんとかみたいなことを話していた記憶があります. Con…