toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

伊理正夫「一般線形代数」岩波書店 2003

線形代数の教科書は本屋に行けば無数にあり、どうしてこんなにあるのかと思ってしまうほどです。それぞれ全然違うことが書いてあるかといえばそんなことはなく、だいたい書かれている内容も似たり寄ったりです。伊理先生のこの本は、それらとは一線を画す個性あふれる線形代数の教科書で、個性がありすぎて、たぶん多くの人にとって一番最初に触れる線形代数の本としては適さないのではないかと思います。

 

私自身にとっても、普通の線形代数の教科書の方がなじんでいるんで、この本にインパクトは感じても、これを隅々まで勉強しようとはあまり思いません。

 

とはいえ、自分の書いたものというのは本でも解説記事でもわりと透明度が高いというか、無味乾燥というか面白味がないようにも思うので、せっかく形として残すならもう少し自分の個性を反映させたいとは思っています。しかし、そもそも自分の個性ってなんだっけと考えると特にないような気もするので最初からそういう文章を書くのは無理なのかもしれません。