toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

小山昭雄,森田道也「オペレーションズリサーチ」培風館 1980

歴史はあるけど弱小な学会というのがあって、OR学会もその一つだと思います。計数の先生方はOR学会に関連する方が多かった印象です。ORという分野はちょっと知らないと何の分野なのかよくわかりません。電総研に入った時は大津さんとかが行動計量学会という学会で活動されていて、そちらはそちらで何をやっているのかよくわかりませんでした。

 

このように、学会というのは分野を指すというよりは歴史的な経緯でできたコミュニティのようなもので、悪く言えば派閥のようなものだと思います。政治の世界と違って金銭が動くみたいなことは少ないと思いますが、純粋な学術以外の思惑みたいなのが絡むことは多いかなと思います。

 

近藤一夫先生は、そういう学術的でない活動に嫌気がさしたのだと思いますが、RAAGという独自のジャーナルを発行されていました。私が研究者になるころはすでに伝説の人でしたが、大津さんがよく近藤先生に呼び出されて何か雑用的な仕事をしているという話を聞きました。残念ながら私自身は近藤先生とお会いする機会はありませんでした。