大学で習った最初のプログラミング言語は Fortran で、以前にも書いた紙カードを使ってプログラミングしたのが最初でした。Fortran の基礎はどういう教材で勉強したのか全く忘れてしまいましたが、その後、算法通論で伊理先生の授業があったときの教科書がこの本でした。
本の間に当時のノートがあって見返してみたのですが、非常にわかりやすい話でした。以前も似たような話を書きましたが、LU分解とかも自分でプログラミングするという時代でした。最後の方に特異値分解も書いてあったのですが、そこから尻切れトンボで続きが書いてないので、授業をさぼったか講義が時間切れで説明がなかったか今となってはわかりません。特異値分解の重要性はその後電総研に入って大津さんの研究報告を読んで多変量解析周りの話を勉強する段になってやっと気づくのですが、まさかここですでに出会っていたとは思いませんでした。
ついでに数値計算技術の現状という電子通信学会の講座に伊理先生、室田先生、杉原正顕先生で書かれていた記事のコピーもはさまっていました。今見返すと、ちょっと学部学生が読むにはマニアックすぎるかなとは思います。
若い時はいろいろなプログラミング言語を覚えるのは楽しかったです。その後計数では λ-計算の流れで Lisp をやって、大学院では Prolog や以前も触れた S とかが一瞬出てきました。ちなみに C 言語は完全に独学でしたが、大学院で和田先生とテキストエディタの C のソースコードを読むというマニアックな授業があってその単位は取りました(確か津田塾に行かれた小川貴英先生の書かれた SSE というエディタでした)。
就職してからは Java とか matlab とか、あとはスクリプト言語で awk や perl なんかもいろいろ覚えましたが、最近はめっきり使わなくなって忘れてしまいました。その辺の話もいずれまたぼちぼち思い出したら書いていこうと思います。