toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

中西正和「LISP入門」近代科学社 1977

計数でプログラム言語としてちゃんと習ったのは LISP だけです(Fortran, Prolog は授業ではチョイ見せだけでした)。LISP関数型言語の理論をそのまま実現したような言語なので、美しさがあります。もちろん実用的なプログラムを作るには pure LISP だけでは実現が難しくなることもあるので、拡張だのなんだの付け加えて common lisp みたいな言語が作られているとは思います。

 

実用的な言語として追加されたような実用性に興味があるか、pure な LISP 部分に興味があるかは人によると思いますが、私個人は圧倒的に pure な部分に興味があります。まあ、自分の研究で LISP を使ってプログラムすることはなかったという事情はあります。(emacs lisp は自分が一番書いた lisp プログラムだと思います)

 

LISP の授業は和田英一先生でした。前にも書いたように、自分の信条を言わないのが信条とどこかに書かれていて共感しました。今の時代は happy hacking keyboard で有名ですが、和田研は数理の中では少し異色で、あまり数学を使って研究するイメージはありません。よく知りませんが理学部情報科学科に近いのでしょうか。

 

キーボードといえば、昔は NEC 配列、SUN のキーボード、IBM PC の配列がそれぞれ別々にあり(あとは Apple とかも)、頭の中でモードを切り替えて使い分けていました。 HHK は SUN のがベースになっていたと思いますが、NEC は淘汰してしまいました。なお、自分は若干癖が強い HHK ではなくて東プレの realforce を愛用していますが、どうせノートPCとかは別のキーボードを使うわけで、和田先生の言うような鞍のような捉え方をするほどのこだわりはありません。