古い本を片付けていたらこんな本が出てきました。bit という雑誌もなつかしいです。ということでテキストエディタについて思い出してみようと思います。
最初にテキストエディタを使ったのは自分の NEC PC88 に CP/M という OS で使っていた Wordmaster でした。これで C のプログラムの練習でタイピング練習ソフトを自作してタイピングの練習をしていたのが思い出されます。Wordmaster のキーバインドはその後電総研に入って PC98 や Epson の互換機で MS-DOS で使っていたいくつかのエディタ(個々の名前は思い出しきれませんが例えば VZ editor)なんかでも踏襲されていたものでかなり指になじんでいました。今はすっかり忘れていますが。
大学院の頃は unix 環境では nethack や rogue で鍛えたバインディングで vi を自然に使うようになっていました。vi 、というか今は vim という方がよいかもしれませんが、今でも使っています。
電総研には emacs の日本語化もされた戸村さん・半田さん・錦見さんなんかがいらっしゃったのもあり、かなり長い間、unix のシステム管理とか以外は emacs 系のエディタばかり使っていました。lisp でカスタマイズするのも面白い感じで、キーボードマクロとかも多用して無茶苦茶便利でした。 TeX 環境なんかも auctex とかいろいろなものを使いました。
2000年代前後になると、デスクトップ環境が unix から windows にだんだん移ってきて、メールも web ベースのものとなり、TeX も TeXworks とかを使うようになってから、だんだん emacs を使わなくなっていきました。今も指は覚えていますが、ほとんど emacs は使っていません。ただし、手元の windows ではコンパクトなテキストエディタが欲しくて、個人的には TeraPad というエディタをとりあえず入れるようにしています。キーバインドとかはほとんど使わずにマウス操作と矢印キーという感じで、使い方としては退化しているような気もします。