toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

浅井潔「生物配列の統計―核酸・タンパクから情報を読む (統計科学のフロンティア 9)」岩波書店 2003

浅井さんは甘利研の先輩で、電総研では音声研究室で HMM とかを使った話をされていました。遺伝子も音声と同じく系列データということで次第に当時まだ流行り始めていたバイオインフォマティクスをやって、学位を取られていました。私が学位を取ろうと思ったのも浅井さんとか、そのあと杉本さんとかが続々と取っていたのに刺激を受けたというのもあります。

 

バイオインフォマティクスについては、電総研入所が同期の秋山泰さんに誘っていただいて、賢島で行われたワークショップのようなのに参加したのが最初だと思います。昔過ぎて、浅井さん秋山さん以外にはどのような方が参加されていたのか全く覚えていませんが、当時はまだデータベースをどうするとかの話が中心で機械学習的な話は少なかったように思います。

 

その後産総研になり、バイオインフォマティクスをやるCBRCというセンターができたときに、秋山さんがセンター長で浅井さんが副センター長という体制で、津田さんとかが参加するということで、浅井さんから私も誘われたのですが、私はつくばに地盤があってお台場通うのが億劫だったのと、当時はまだセンターという存在に警戒心をもってしまってお断りしました。そのとき浅井さんには「研究貴族」という称号をいただきました。まあ産総研立ち上げの時はいろいろ混乱がありました。

 

ちなみに浅井さんは倉田さんの遊びの師匠だという話で、私が修士の時も甘利研の輪講とかによく参加されていて、声が大きくてずばずば発言する人だなあという風に見ていました。