toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

小林昭七「接続の微分幾何とゲージ理論」裳華房 1989

この本は修士のときに輪講した本ですが、明らかに私にはレベルが高すぎました。その後、情報幾何とかを勉強した後でも、なかなか大変な内容かなと思います。

 

いきなり最初の方でドラムのコホモロジーとチェックのコホモロジーの同型性の証明とかあってびびりまくっていました。まだそれは理解できて気持ちよかったのですが、その後の話は微分幾何の基本知識なしでいきなりこれを読むというのは無謀でした。自分は Lie 微分とかの基本のところを担当した記憶がありましたが、情報幾何の接続すらよくわかっていませんでした。

 

結局この本は半分もいかないうちに輪講は終わってしまいましたが、久々にぱらぱらめくってみると、今ならもう少しわかるような気がするのでちょっと勉強してみようかなと思います。ゲージ理論というのも物理の基礎として非常に重要なのでとりあえずなんとなくでも身に着けておきたいというのはあります。

 

小林先生は私は面識はありませんが、田中勝さんがバークレーに滞在されたときのホストでした。田中さんが滞在中に小林先生が亡くなられて、またその田中さんも亡くなられてしまったということで、それについてはなんとも言えない気持ちになります。