toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

鳥海光弘 他編「図説 地球科学の事典」朝倉書店 2018

一昨日は昔の本を優先にと書いたそばから裏切って最近の本を取り上げます.

 

岡田真人さんが代表の文科省の新学術領域「スパースモデリング」を通じて,いろいろな分野のサイエンティストの方々と知り合いになることができました.

 

もともと岡田さんは倉田さんが東大から阪大に移られた福島邦彦先生のラボの助手をされていて,倉田さんからとんでもない助手の人がいるというような話は聞いていました.甘利先生の連想記憶のダイナミクスの解析を高次項まで拡張する研究をされていて,修士の私はすごいなーと思っていました.その後たまに研究会とかでお会いする程度でしたが,コミュ障の私にも声をかけてくださってありがたいことでした.

 

研究では,菅生さんの Nature 論文(私の顔が被験者として論文中に登場するやつです) をきっかけに松本さんとかを絡めて議論させていただいたりしましたし,カーネル本が出た後は岡田研で集中講義もさせていただきました.そのとき学生さんだったみなさんがその後大出世されて,時々あのとき講義を聞きましたとか言われて恥ずかしくなることもあります. あと,豊橋技科大に行かれた東工大渡辺研出身の渡辺一帆さんが岡田研でポスドクをされていたときに,情報幾何学的次元圧縮の話をがっつり深めてくださいました.

 

スパースモデリングの最初の申請の時は入っていませんでしたが,採択された申請のときから加えていただいて,福水さんや樺島さん,田中利幸さんといったすごい人たちと並べられて,やや劣等感に苛まれながらもなんとか楽しくやらせていただきました.

 

地球科学の人たちと本格的に研究をはじめさせていただいたのはそんなときで,桑谷さんに誘っていただいて地震研共同研究の勉強会が始まりました.この辺の話は書き出すときりがないのでまたの機会にしますが,鳥海先生ともその中で知り合い,目をかけていただいています.

 

この本は,鳥海先生が監修し,桑谷さんやスパースモデリングの惑星班の宮本先生,堀高峰さんなども執筆されていて,図がいっぱいなので内容が軽いかと思わせておいて本格的な地球科学の本というギャップ感があります.ときどきパラパラ読む程度ですが,地球科学で私の世界が大きく開けたので,今後も研究をご一緒できればと思っています.