toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

内山 龍雄「相対性理論入門」岩波新書 1978

小学校高学年の頃、名古屋市科学館の天文クラブというのに入ると週に1回か月に1回か忘れましたが、プラネタリウムでの学習や科学館の見学をできたりという特典があり、当時住んでいた昭和区から伏見の科学館まで通っていました。それが宇宙に興味をもつ第一歩だったように思います。高校生になって Newton が創刊されると、購読を始めました。当時は配達員の人が毎月家に配達に来てくれて現金と引き換えるというちょっと今では考えられないようなシステムでした。

 

宇宙について知り始めると当然相対性理論というキーワードが出てきます。この本をいつ買ったのか記憶があいまいですが、1980 年の5刷なので中高生の頃でしょうか。この本は一応一般相対論まで説明されていますが、言葉で説明されていることもあり、中高生にはよくわからない部分もありました。

 

このように書くと今は相対論を完全に理解しているような書きぶりですが、物理学でちゃんと勉強したわけではないので、いまだに理解が怪しい部分はあります。まず、双子のパラドックスについては、この本では一般相対論が必要と書かれていますが、私の理解ではそんなことはないはず... といってもそんなに自信はありませんが、いわゆる特殊相対論の説明で出てくる時空の図で理解できたと思っています。

 

あと、いまだにちゃんと理解できていないのは、特殊相対論と一般相対論を別々に説明するのでその融合が頭の中でちゃんとできていないです。どんな本でもたいてい別々の説明で、本質的にはミンコフスキー幾何学で説明される特殊相対論と、一般相対論だと重力に起因する曲率を持ったリーマン幾何のそれぞれで説明されています。できればそれを一緒に理解しないと、結局のところわかった気になれないです。と思ってたまに調べるのですが、そのあたりがクリアに書かれているのを見たことがありません。自分で計算しないといけないということでしょうか。物理学専攻の方だとこの辺は学生さんの間に乗り越えてみにつけていらっしゃるのだとは思いますが。