toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

岡之原大輔「ディープラーニングを支える技術」技術評論社 2022

岡之原さんとは直接面識はなく、どのような背景の方なのかは正直よく知りません。たぶん理学部情報科学科のごっ出身だと思うのですが、私の時代の感覚では情報科学科はどちらかというと離散数学とかに強いイメージでした。パターン認識系の学会とか、人工知能学会、東大情報科学科など、昔からは想像できないところでディープラーニングを一生懸命やっている感じがします。むしろ神経回路学会とか計数とかの方がディープをやっている比率が低いかもしれません。

 

PFN やその前身の? PFI とかを学生時代から立ち上げたということからして、全く自分にはないビジネスマインドの持ち主な感じがしますし、ディープ関係の論文を多読されているというのが、この本だったり風の便りに聞いたりしていると、すごく精力的な方なんだなというのは想像がつきます。普段遊び暮らしてたまに面白いこと思いついたら研究するという私のようなスタイルとは対極的な感じもします。

 

この本は中身は岡之原さんの勉強の一端が垣間見れてすばらしいとは思いますが、色使いが自分にはちかちかしてしまって読みづらいです。表紙の落ち着いたデザインに反して、特に中の文章のキーワード的なものに蛍光ペンで塗ったようなハイライトがされているのは軽薄に見えてしまいます。今の時代、文字をハイライトして斜め読みもできるように工夫されたということかもしれません。