toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

庄司渉「マイコン&BASIC入門」 誠文堂新光社 1981

高校の時は家の方針でパソコンを買えなかったので、この本を読んで買うのを夢見て過ごしていました。今見返すと当時のパソコンのスペックとか載っていて懐かしいです。64KB のメモリ(メガではなくキロ!)とか膨大に思えましたし、1MB のフロッピーディスクとかが今でいう 16GB とか 32GB のUSBメモリと同じような感じでした。

 

大学に入って子供のころから貯めていたお年玉で買おうとしましたが、結局入学祝いのような感じで親に買ってもらいました。よく言われることですが、お年玉なんていくら貯めても大した額にならないので、たぶんもらった時に使っちゃったほうが喜びは大きいと思うのですが、昔は貯金が美徳みたいなところがあったので、そもそもお金をそんなに使わない人間に成長しました。ただ、学生時代はサークルで飲んだりたくさん本買ったりと、今よりむしろお金の使い方は激しかったかもしれません。幸いそんなにバイトしなくても十分学生生活を楽しむことができるくらい親には仕送りしてもらっていて感謝しています。

 

人生における大きな買い物の最初がこのパソコン(自分で出したわけではないですが)で、その後が車でしょうか。どちらも買うまでにあれこれ悩んだ過程が楽しかった記憶があります。手に入ってしまうとそれはそれでうれしいのですが、存在が当たり前になってしまいますね。

 

今の時代は、経済を回すためにお金もじゃんじゃん回した方がよいという考え方をすべきなのかもしれません。ただ、もうこの歳になると自分自身では特に欲しいものもなく、逆に人のためにお金を使ってよろこんでもらうということの方が喜びが強い気がします。

 

パソコンに話を戻すと、ちょうど本郷に行く頃に ASCII NET がお試し開通して、無料だか格安で入れたので、全二重300bpsのモデム(当時結構高かった)を秋葉原で買ってパソコン通信の初期を体験しました。ただ、ASCII NET はすぐに本格始動となり、しばらく家からはネットのない生活となり、2001 年に YahooBB の ADSL が開通したときにやっと家にネットが通じました。それまでは産総研のネットを使ってプライベートなメールとかもやりとりしていて、今の時代からは考えられないくらい公私の区別がありませんでした。