toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

間瀬 茂, 武田 純「空間データモデリング: 空間統計学の応用」共立出版 2001

データ解析の主な対象である実数値ベクトルというのはそもそも空間データですし、画像も高次元の空間データと言えると思います。それゆえ、空間データモデリングという 2Dからせいぜい 4D くらいまでのデータ分析をするという感覚がいまいちわかっていませんでした。

 

ですが、画像という対象でやまほど研究があるように、問題領域を特殊化するとそれに特化したいろいろな研究が山ほどあることがわかります。特に空間データモデリングが対象としている比較的低次元の空間ならではの問題、たとえば密度推定とか非線形手法なんかが実用的に使える世界となります。

 

そもそも研究者をはじめたころはそんなに応用領域に興味がなかったですし、いまでも地学とかの応用領域に興味はありますが、それは数理とかそういうのとは別モードでの興味であるとは思います。

 

なお、この本は Amazon で購入した履歴が残っていて、かつて Amazon で立て替え払いができた古き良き時代の名残りです。今は産総研直結のネット調達で微妙に納期や在庫不足で苦労する時代になりました。