toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

Evarist Gine, Richard Nickl "Mathematical Foundations of Infinite-Dimensional Statistical Models" Cambridge University Press 2016

この本はかなり以前に鈴木大慈さんがツイッターとかで言及されているのを見て思わず買った本です。まあ想像通り中身も外見もハードな本で、高齢研究者が一人で読む類の本ではありませんでした。

 

現在私は鈴木さんの理研のラボの客員にさせてもらっていますが、鈴木さんは数理統計と機械学習のスーパースター的な存在だと思います。しかも人格者でもあり、優秀な研究者にありがちな攻撃性もほとんどないと思います。もちろん研究には厳しいところはあると思いますが。

 

鈴木さんのような方を見ていると、自分みたいな人間が研究者やっていて大丈夫かなと不安になることもしばしばですが、まあどんな研究者でも自分なりに模索すれば何かしらは残せるものがあるという風に信じてやっていくしかないですね。研究者は勝負の世界ではなくて、研究者全員で知識の壁を切り開いていくものだと思いますので。