toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

武田 圭史「Java使いへの道」ソフトバンク 1996

オランダに滞在していた前後に world wide web という言葉を聞くようになり,インターネットに革命が起きるというような雰囲気でした.ただそのころはまだ電総研がネットニュースを電話回線(uucp)で筑波大と通信しあうみたいな時代で,ネットのキャパがどうなっているのかに懐疑的でした.

 

その一方,個人のホームページ作ったりするのは楽しくて,当時作ったホームページも基本的には30年近くたった今でも同じものを使い続けています.

 

cgi とか web アプリなんかも面白い技術で,いろいろ手作りスクリプト書いていましたが,Java という言語が出てきてかなり本格的になった感じがありました.この本の対象プラットフォームは Windows95/NT, SPARC/Solaris という若い人だとよく知らないワードも入っているかもしれませんが,Windows PC ベースのものとワークステーションベースのものが同じに動くというのも魅力的でした.

 

Java で EM アルゴリズムアプレットを作って公開したら結構海外の人にも見に来てもらえるようになりました.そのほかにも電総研にならんでる車の写真とかのページとかも作って遊んでいました.

 

ただし,そんなよい時代は長くは続かず,産総研のセキュリティ関連の方針から,ホームページに無駄なものを置かないこととか web アプリみたいなのは基本的に禁止になって,公式にはつまらないページだけが残りました.

 

まあ公私の区別をつけるというのは重要なことなので,それはそれでいろいろ整理しましたが,今のようなセキュリティガチガチではないゆるくていろいろ遊べた頃が懐古主義的ではありますが懐かしく思われます.