toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

G. McLachlan, D. Peel "Finite Mixture Models" Wiley 2000

この本が出たころちょうどD論真っ只中という感じでした。D論の経緯についてはいろいろなところで別に詳しく書きましたが、受け身な人生の自分としては珍しく自分から動いた数少ない事例の一つかなと思います。それも、いろいろな人からD論どうするのかという野次馬的な突っ込みがプレッシャーにはなっていたと思います。

 

D論も有限混合分布ということで、それまでやってきたEM関係の話とかを適当にまとめました。ちょうどこの本が出たので買ったのですが、ずうずうしくも McLachlan にメールを書いて、自分の研究の宣伝までしました。McLachlan からは一応返事をもらえて、社交辞令だとは思いますが面白い研究だねと言ってもらった記憶があります。

 

特異点をまともに扱うのはどうにも大変そうだったので、かなりごまかしの入った解析ではありますが、現象としては今でいう double descent みたいな状況に近いもので(パラメータ数とかの設定は全く違いますが)、全く引用はされませんが自分の研究の中では最も気に入っている研究だとです。この研究のきっかけは Kappen から振られたものなので、研究テーマもたいていほかの人からもらっているなという感じです。