toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

Gary Chartrand, Ping Zhang, Albert D. Polimeni「証明の楽しみ 基礎編・応用編」丸善出版 2014

数学の力の一つは証明する力だと思います。以前取り上げた天書の証明とか、この本のように証明を鑑賞するのも自分の力になると思って購入しました。高校や大学教養くらいまで数学力をつける方法はたくさん良質の練習問題を解いたり、場合によっては大学の数学の一端を知ることで数学の筋道が見えることだと思います。一方、それ以降になると、そのスキルを効率的に伸ばす方法というのはよくわからなくなります。

 

いろいろ数学に触れてきて、数学は好きではありますが、実はそんなに得意だと思ったことはありません。割と単純な計算ミスはよくしますし、ただ、それは数学者にはありがちなことですが、初等幾何で補助線描いて解くような問題も全然解けません。また、確率統計に近い専門分野になったものの、順列組み合わせとかすぐ数え間違えます。

 

それでも高校の時はまわりにそれほどたくさんの人がやっていたわけではない大学の数学をやっていて、学力コンテストでまれに成績優秀者に載ったりするのが平凡な生徒の喜びでした。それで調子に乗って、大学に入ってから、いわゆる「学コンマン」のバイトを何回かやりました。しかし、高校ぽっと出の一般人には全く割に合わないバイトで、送られてくる答案を理解するのにむちゃくちゃ苦労したことを覚えています。それでも、浪人生の同級生たちに学コンマン指名してほしいみたいなことを上から目線で言っていたのは今では恥ずかしすぎる思い出です。