toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

V.D.バージャー,M.G.オルソン「力学 新しい視点にたって」培風館 1975

大学に入って最初の力学の教科書がこの本でした.高校から大学に入ると,数学にしろ物理にしろ高校の時とは全く違うという話で戦々恐々としながらも新しいことを勉強するのにわくわくしていたように思います.力学の教科書としてはマイナーな気もしますが,今見ると,テニスラケットとかアーチェリーとか身近な題材を使って高校物理から大学物理への橋渡しをしているよい教科書だと思います.

 

いかんせん,大学の頃はサークル活動したりいろいろな本を読んだりと忙しい時期で,しかもたくさんの科目を勉強しないといけないということもあり,この本をじっくり勉強しようという気力が残っていませんでした.思ったより高校物理と変わらない感じで,章のタイトルもエネルギー保存とか角運動量保存など高校で見たようなものが多くてなめてかかっていた節はあります.

 

一方で,ラグランジュ方程式やハミルトン方程式など解析力学の基礎となるような話もちゃんと書いてありますが,なんだか話を難しくしている割にありがたみがよくわからないという感想を持っていました.このあたりをもうちょっとちゃんと勉強しておけばその後の物理の勉強もスムーズだったと思います.久々に本を開いて面白そうな内容なので少し読んでみようと思います.