toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

日本棋院(編)「上手な初心者ールールブックの次に読む本 (日本棋院の囲碁読本)」日本棋院 1997

甘利先生は多趣味でなんでもこなされますが、その中でも囲碁はトップクラスの趣味で、プロ棋士との対局などが記事になったこともあります。一方、私は子供のころから将棋は知っていたものの囲碁はルールすらよく知りませんでした。今は将棋ブームですが、子供にとっては王様を取るというわかりやすい目的で覚えやすかったのだと思います。ただし、矢倉とか美濃囲いとかいろいろ覚えられなくて全く強くはなりませんでした。

 

電総研に入った後に、とあるきっかけがあって囲碁を覚えてかなりはまりました。

 

メーリングリストに入ってメール対局みたいなのをしたり、そのメンバーがつくばに来られた時に竹園にあった碁会所に初めて行って打ってもらったりしました。ただ、あまりにも初心者過ぎて9子置いても相手にもなりませんでしたが。電総研には県代表クラスの強豪の長谷泉さんという方がいて、私は打ちませんでしたが、そのときにも来られていました。また、モンテカルロ碁が出たばかりで電総研でフランス人の方が招へいされたときに長谷さんが九路盤でお試し対局されていたのを覚えています。昔はお昼休みに電総研の和室みたいなところに職員が集まって囲碁の対局をしていて、私も2,3回行きました。

 

韓国から研修生みたいな人が研究室に滞在した時に、囲碁が得意ということで、ワークステーション上の対局ツールで対局してぼこぼこにされました。ほかには九路盤で麻生さんとか野田さんとかと何局か打ってまあいい勝負をしていた記憶はあります。

 

ただ、実際にリアルで打ったのはその程度で、その後はもっぱらネットやアプリで対局するのがほとんどで今に至っています。現在の段位は測ったことはないのでわかりませんがアプリの段位から推定して初段~二段くらいのところだと思います。

 

囲碁でもデータサイエンスでもそうですが、だれでもある程度のところまではあっという間に到達できます。ただし、それ以降が大変だと思います。特に囲碁では勝敗という形で結果がはっきりと出るので、自分が停滞していることがわかります。まあ私レベルだと読みの深さとか以前にミスの割合と勝率がほぼ連動している感じなので、ミスを減らしさえすればもう少しは棋力が上がるとは思います。データサイエンスのような雲をつかむようなものだと、棋力に相当するものはよくわかりません。研究者の評価というのは単純ではないですし、勝負するものでもないので、この業界に生きてきて、そのあたりは気持ち悪いと同時に少しほっとしている自分がいます。