著者の徳山先生は,以前にもとりあげたように私が伊理研の時に数学科から来られていて,こちらが一方的に知っているという関係です.
データマイニングという言葉も昨今あまり聞かなくなりました.いわゆる頻出マイニングのようなアルゴリズムがだいたい落ち着いて,そこから先は機械学習とかの話になってくるので分野として融合されてしまったということでしょうか.データマイニングはもともとデータベース研究から発した言葉ですが,目的そのものはデータベースというよりは機械学習に近い感じもします.
ECMLPKDD はまさに機械学習とデータマイニングがくっついた会議で,何回か参加しました.一度は 2009 年だと思いますがスロベニアのブレッドで,これはドイツのミュンスターであった CAIP に村田さんや藤木さん,日野さんと村田研の学生さんと一緒に参加したついでにはしごして長距離電車移動したときです.その後イギリスのブリストルであったときは,神嶌さんが公平性の話を発表して,それが Test of time award 受賞のきっかけとなったものになります.イギリスの西の方の会議というのは珍しいと思うのですが,温泉遺跡のバースやストーンヘンジなんかもあって,知り合いの方がバースの大学に留学すると聞いたときに懐かしく思い出しました.