toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

G.プロム,L.ホルスト,D.サンデル「確率論へようこそ」シュプリンガーフェアラーク東京 1995

この本は身近な例題で確率を解説している本なので、最初買った時は一般向けの本かと思っていたのですが、割とちゃんとした確率論の入門の本でした。高校の時は、確率はほとんど順列組み合わせ計算の学問だったので、たいてい数え間違えていました。

 

この本も基本的には離散確率の本なので、私の弱点である離散確率の部分を補ってくれる本のはずですが、実際はあまりちゃんとは読んでいません。修士で連想記憶の記憶容量を計算するとかいう話も離散ですが、あれは結局中心極限定理を使って正規分布の世界に持ち込んでしまうので、ほぼ連続ですし、そこに持ち込む計算も数え上げとかいう要素は全くありませんでした。

 

機械学習でノンパラメトリックベイズが流行った時に、交換可能性とかそのあたりのことをちゃんと知っている必要があるので一通りは勉強したのですが、その後それもブームが去ってしまったので、また理解が怪しくなっています。

 

さて、この本はもともとシュプリンガーの日本支店が発行していたものですが、今は日本から撤退してしまったので、丸善出版から出ています。これはビショップ本も全く同じ状況です。ただ、Information geometry の特集号の editor を村田さんから頼まれたときに、なんとなく日本のシュプリンガーの人が話に出てきたので出版事業は撤退したものの何かしら残っているのかもしれません。

 

Information geometry の特集号は、村田さんが頼みやすかったから頼まれたのだと思いますが、そのほかが Klaus Muller さんと Aapo Hyvarinen さんで、両方とも面識があるとはいえ、すごいメンバーなのでちょっと恐縮してしまいます。実際特集号ではほとんど貢献できることはありませんでしたが。