toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

竹内啓,広津千尋,公文雅之,甘利俊一 「統計学の基礎II」岩波書店 2003

公文さんは私が学部生の頃甘利研(当時数理第1講座)の助手をされていて,数理の演習とかで講義を受けた記憶がかすかにあります.割とはっきりとした物言いをされる方で,統計学で最後に残された問題はこれだというような感じでお話をされたと思います.何の話だったか全く覚えていませんが.この本では漸近理論の情報幾何の話をされていて,情報幾何の初期の主要な成果がまとめられています.私自身はあまりこの辺は関係した仕事はしてきませんでした.

 

広津先生とは個人的にお話したことはほとんどありませんが,広津研(当時の数理第4講座)のお茶部屋みたいなところに漫画がたくさんおいてあってよく読みに行きました.この本では検定の話をがっつりとされていて,多重検定など今見ると結構面白そうな話が書いてありますが,以前は検定については全く興味がなかったのでいままで全然読んでいませんでした.

 

当時の数理はざっくり言うと,第1と第4が統計系,第2(伏見研)と第5(伊理研)がOR系,第1と第3(吉澤研)が脳・計測系,第6(和田研)が計算系という感じでした.もちろんこんなにきれいに分かれていたわけではありませんが,第3は計測っぽい感じで銅谷さんや村田さん(移籍前)は少し毛色が違う感じなのと,第6は研究室の場所も少し離れていた気がします.今は計数もかなり様変わりしてしまったので,ちょっと昔の構成をメモしておきました.

 

 

第1と第4は統計系でつながっているのですが,私が統計学輪講を履修しなかったせいで,漫画を読みに行くくらいで,ほとんど関わることがありませんでした.