toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

金森 敬文, 畑埜 晃平, 渡辺 治「ブースティング - 学習アルゴリズムの設計技法」森北出版 2006

例によってブースティングやバギングなどアンサンブル学習について勉強したのもほかの研究者に比べるとかなり遅い方でした。確か樺島君とゆかいな仲間たちのミーティングで Adaboost の仕組みを聞いた気がします。私のように情報の疎い人間でもできる人たちの会合に参加するだけで勝手に知恵がついていったのでなんともお得でした。逆に自分が貢献できたことは何もなくて単なる盛り上げ役だったのは申し訳なかったです(盛り上げていたかどうかすら怪しい)。

 

金森さんは主に村田さんつながりで知り合って、名古屋大に在籍されていた時は集中講義でカーネル法の話をさせてもらいました。時間が余ったので情報幾何の話とかもしましたが、カーネル法竹内一郎さんがいて、情報幾何については松添さんとかも来られていて、今思うと背筋が凍るような講義をしていた気がします。

 

ブースティングの情報幾何は、金森さんのほか竹之内さんや村田さん、江口先生なんかの仕事が有名です。私もこの辺りの方々ともお知り合いになれました。竹之内さんには理研AIPの客員として受け入れていただきましたし、その後金森さんのラボ、鈴木大慈さんのラボと移りました。

 

この本のほかの著者の方々は、学会でお見かけすることはあっても、なかなかお知り合いになる機会はありません。畑埜先生なんかは IBIS の中心で活躍されているので、私なんかがお近づきになれる感じはありません。渡辺治先生も昔計算量とかのお話を聞いた程度です。