toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

門脇 大輔, 阪田 隆司, 保坂 桂佑, 平松 雄司「Kaggleで勝つデータ分析の技術」技術評論社 2019

ibis で kaggle をやられている方の招待講演だかチュートリアルがあったのを聞いて買った本です。子供の頃は負けず嫌いで、ゲームとかトランプとかでいとこのお兄ちゃんたちと遊んで負けて泣いていた記憶があります。ただ、長い年月の間に負け続けている間に、そもそも勝負を避けるという考え方になっていきました。

 

ゲームは今でも好きですが、スコアを競うものよりもオープンワールドRPGのように、特定の目的はなくても遊べるようなものとかの方が今の自分には合っています。ということで、仕事でもプライベートでも、スコアを競うというようなものは避けているので、kaggle にも当然手を出すことはありませんが、kaggle で使われている手法なんかは参考になります。それまであんまり知らなかったいろいろなブースティング系のアルゴリズムが強いというのを知って企業との共同研究なんかでも試すようになりました。

 

自分の中では理論研究と企業共同研究は完全にモードを分けています。企業共同研究の方は、自分自身の趣味趣向はできるだけ排して目的のためにもっともよい方策を考えます。ただし、ときどき企業の方から私の理論系の研究に関連する話を逆に提案されて、モードが混ざってちょっとメンタルが混乱することもあります。まあそもそも本当に実用化とかしたければ私のところに話は来ないかもしれません。

 

実際、企業共同研究ではほとんど実用的に役に立ちそうな成果をあげたことはなく、若手の企業研究者の人とワイワイ楽しくやっているうちに、その人たちがあっという間にスキルを磨いて私を追い越していくのを見るのが楽しいという経験をしてきました。

 

あとは、理論研究では孤独な部分が多くてメンタルもしんどくなることが多いので、企業共同研究は私にとって数少ない人と接点をもてる場になっている気がします。