なんとなく Amazon とかでお勧めされるままよくわからず買ってしまった本です.この著者の人はなんと産総研の職員らしいです.しかもメディアアーティストという謎の肩書もついています.私とは分野が違い過ぎて全く接点がありませんが,産総研もこういう謎めいた人が増えていっているような気がします.これも新しい時代ということでしょうか.
アーティストという人たちのメンタル構造というものも私にとっては謎の一つです.何か作品を作ったとして,それを公開したり売ったりするには,その作品の価値に対する自信のようなものが必要だと思いますが,そのような自信はどこから湧いてくるのだろうと思います.
よく考えてみれば研究者も似たようなものですが,自分の場合は自分の研究が面白いかとか価値があるかとかは正直よくわかりません.一瞬面白いと思っても翌日には自明でつまらないものと思ったりすることもよくあります.それでも仕事として恐る恐る発表したり,共同研究ならば議論していく中でなんとなく形作られるものです.アーティストの人たちというのも実はそういうものかと思えばなんとなく理解はできます.
ただ,この本の中身は自分にはあまり興味のない内容でした.