toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

J. Langr, V. Bok「実践GAN 敵対的生成ネットワークによる深層学習」マイナビ出版 2020

一時期は大革命という感じで言われていた GAN ですが,今ではすっかり拡散モデルの勢いに押されている感じがあります.もともと学習の制御がなかなか難しいという話で,それゆえにいろんなタイプの GAN が生まれたわけですが,結局よりシンプルな拡散モデルの方が扱いやすいということになったのでしょうか.

 

役に立つ研究という言葉に対する対応は人によってまちまちだと思いますが,私のまわりではかなり否定的に使われています.役に立つかどうかなんて予見できるものは大したものではないですし,役に立たないと思われたごみのような研究の中から金の卵がたまたま出てくるということだと思います.それは金の卵だけではだめで,ごみのような大量の研究があってこそだということを理解する必要があります.残念ながら産総研の経営層にはそういう考え方はほとんどないようですが.