toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

法学書院編集部「国家I種理工系問題集」法学書院 1989

現在リアルタイムでは入試のシーズンです.ということで以前にも一度取り上げましたが,国家公務員試験の問題集で,今回のは専門試験の過去問です.そもそもどのような試験が行われていたのか忘れていましたが,1次で一般と専門の選択式試験があり,2次で専門の記述と面接があったようです.この本はそのうち専門の選択と記述の問題集で,さまざまな分野がある中で私が選んだ数学分野はほんの一部に過ぎないので本のコスパは極めて悪いです.

 

公務員試験の面接の記憶はうっすらとしかありませんが,スーツを着て霞が関のどこかに行ったのだと思います.採否の決定はあまりよく知りませんが,いわゆる企業面接のようなすごく準備をしてやるという性格のものではなかったように思います.

 

前回は合格通知後から電総研に就職するまでの経緯を書いたと思いましたが,その後試験作成もやりました.その時に筑波大の吉瀬先生とご一緒しました.そのほかはがっつり数学分野の先生方で,どなたがいらっしゃったかあまり記憶にありません.

 

大学での仕事をしてこなかったので,この手の問題作成というのはほとんど経験がなく,割と手近な題材から試験問題案を作って,何度か霞が関で打ち合わせをしました.ミスがあっては大変ということで,かなり何度も読み合わせとかをして万全を期す感じでした.

 

これも大学入試関連の経験の先生方は慣れていらっしゃるのでしょうが,採点は完全に終日缶詰になって部屋から基本的には一歩も出ずに採点作業という感じでした.複数人でチェックしますし,数学は受ける人も少ないのでたぶん私はそれほど大変ではなかったのだと思いますが,よい経験となりました.