toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

D.A.Fraser「半導体素子の物理」丸善 1985

ちょうど学部から修士の頃、高温超電導がブームとなり、その火付け役でもある物理工学科の田中昭二先生と、同じく物理工学科の伊藤良一先生が翻訳された本です。

 

両先生とも講義を受けたようなかすかな記憶はあるのですが、何の講義だったのかは全く覚えていません。当時物理工学科では、超電導の材料の配合を変えてそれぞれ卒論生に割り当てて実験させていたという都市伝説的な噂が流れていました。まあそこまで極端なことはないにせよ、まだマテリアルインフォマティクスなどという概念のない時代で、物理的な考察のみからいろいろあたりをつけていたのだと思います。

 

ディープラーニングも当初は、とりあえずやってみた研究みたいなのがたくさんありました。ただ、やってみた研究で何か面白いものが見つかったことをきっかけに、理論が発展するということもあるので、こういうのも役割分担ということなのだと思います。

 

物理工学科は、計数とともに応用物理の範囲だったので、学部の頃は応物全体で親しい友達と日本酒飲み会とかやったり、車に乗せてもらってホープ軒にラーメン食べに行ったりしました。特に物理工学科では杉橋君、計数だと富村君とかがいちばん仲がよかったと思いますが、彼らは学部で卒業して企業に就職されたので、その後の接点は途絶えてしまいました。一度 Yahoo!ニュースに論文博士の私の記事へのリンクがあった時に杉橋君からメールをもらったぐらいでしょうか。