toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

Carl Edward Rasmussen and Christopher K.I.Williams "Gaussian Processes for Machine Learning" MIT Press 2006

確率過程の話はだいたい難しすぎて敬遠していたのですが、機械学習ガウス過程というキーワードはかなり昔から聞いていました。確率過程なので、基本的には時系列解析に使うんだろうくらいのあいまいな知識だったのですが、カーネル法を勉強していく中で以前とりあげた Wahba の本とかを読んでやっとガウス過程のなんたるかを知りました。カーネル本では昔の確率過程の教科書にあるように正規過程と呼んでますが、機械学習の文脈ではほとんどガウス過程という呼び方がされているようです。

 

こんな風に、世の中知った風に暮らしていますがまだまだ知らないことは山ほどあります。ただ、ものを知りすぎても逆に自分からは何も出せなくなってしまうという面があると思うのでそこが難しいところです。それに、甘利先生をはじめいろいろな先生がおっしゃっていますが、何か自分だけの武器を持て、という観点で行けば研究者でやっていくにはそんなに万象に通じていなくてもよい気がします。

 

ただ、私は研究者向きではないのか、ここでも書いてきたように、何か一つの主義や原理だけでものごとを進めるのが好きではないので、そこにはジレンマがあります。

 

なお、このガウス過程の定番教科書は今ではネットで自由にダウンロードができます。ただでさえ洋書は大きくてかさばるので、この本をリアルに開くことはほとんどなくなりました。今まであまりその観点では本を取り上げてこなかったのですが、ダウンロードできる本は処分するリストに加えておこうと思います。