toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

宮川 雅巳「品質を獲得する技術: タグチメソッドがもたらしたもの」日科技連 2000

企業共同研究をしていて、企業側に統計に詳しい人がいるときは、品質管理の専門家という場合が結構あります。特に製造業では品質管理が最重要ということだと思います。

 

企業共同研究は電総研時代は全くやりませんでした。産総研になっても基本は論文を書くための研究(というかたいして論文も書いていませんでしたがともかく役に立つことを特に意識しない研究)をしていました。一番最初はトヨタ系のメーカーでなぜか睡眠ステージの予測の研究を相談されました。ほかにも産総研のメンバーは名前を連ねていましたが、機械学習関連の研究者は私だけだったので一人で対応しました。その後もいくつかの企業とご一緒しましたが、ほとんどは一人ないし少人数での対応が多かった気がします。

 

産総研は基本的には手を動かすほどのマンパワーは足りていないので、コンサルティング的にアドバイスしたりするのがメインとなります。アドバイザー側の人間が多すぎると船頭多くして船山に上るという感じになりかねないので、企画の人たちはまとめたがりますが一人の対応の方がずっとうまくいきます。一方、企業側に全く技術者がいないか手を動かす気がなくて産総研を外注先くらいに思っているところはたいていうまくいっていません。