辞書のように分厚いこの本は実際に参照することはあまりありませんでした。研究というのは論文を生み出すビジネスなので、現時点で論文を生み出せるネタに注力することになり、それは必ずしもその研究分野全体を代表しているとは限りません。
応用分野であれば、最適化問題を解くこと自体が目的であって、最適化そのものに関する新規性は必要ないですが、基礎分野は新規性のあるテーマが必要なので、それは部外者の視点からは見えにくいものだと思います。研究所において、研究者でない人が経営層にいるとその辺を勘違いした考えでいろいろなことを進めてしまっておかしなことが起きやすいと思います。
朱鷺の杜wikiはどちらかというと過去研究のまとめですが、いろいろな分野でどのテーマが熱くて、しかもレッドオーシャンではない今後伸びてくるであろうテーマを専門家視点でまとめたサイトがあるといいなと思います。これは日々アップデートする必要があるのでメンテがすごく大変そうですが。