toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

S. Sra, S. Nowozin, S. J. Wright "Optimization for machine learning" MIT Press 2012

今は NeurIPS と呼ぶ NIPS は私が電総研に入る少し前から開催されていました.その前身は以前にも書いたユタ州の Snowbird で開かれた Learning workshop で,私も一度参加しました. NIPS の方は 1992 年頃にデータにノイズをのせる話を投稿しましたが見事にリジェクトで,その後は投稿する気が失せて参加することもありませんでした.その後,福水さんや津田さんが NIPS の常連となっていったのに便乗して少しだけ関わるようになりました. 福水さんが短期で産総研に滞在されたことがあって,そのときに議論した mixture の特異性に関する論文がたぶん私の最初の NIPS 論文です.

 

NIPS はワークショップも活発で,津田さんと情報幾何の話を出したのもどこかのワークショップでしたし,入力空間でのマージンに基づく SVM も本会議には落ちましたがワークショップに拾ってもらいました.ただ,その後は唐木田さん・甘利先生との論文が通るまでは発表なしでただ参加するだけの会議でした.

 

この本は 2008, 2009 年の NIPS optimization workshop から作られた本で,セレクトはされていると思いますがワークショップの内容でも十分クオリティが高い内容です.相変わらず分厚くて重いのが難点です.