toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

L. Le Cam "Asymptotic Methods in Statistical Decision Theory" Springer 1986

この本を買ったのは 1991 年なので,電総研に入ってからそれほど経っていない時期です.統計的決定理論に特別興味をもっていたわけではないので,おそらく見計らいで置いて行かれた本を買ったものと思われます.少し思い出しましたが,当時は,欲しい本(特に洋書)があったときに,見計らい本を持ってくる業者の方に連絡して注文するという方法で買っていたような気がします.産総研になってしばらくして Amazon で立替払いで買えるということになってむちゃくちゃ便利だなと思っていたら,あっというまに立替払いがほぼ全面的に禁じられて,今はいくつかの特定業者にネット注文するという形になりました.まあそれは Amazon で注文するよりは納期が遅いなどを除けばそれほど不自由ではありません.

 

さて,甘利研では1年上でM2だった駒木さんが Wald の逐次検定の話をやっていたので,研究室輪講とかではなんとなく話は聞いて知っていました.それもあって買ってみたのだと思いますが,まあ私には格調高すぎてほとんど読まずに積読状態でここまで放置していました.

 

この本の最初に UCB での講義をもとにしたと書いてあって,こんな 700 ページ以上もある分厚いガチガチの数学の本を勉強する学生さんすごいなという気持ちです.前にも書いたと思いますが,福水さんがバークレーに滞在されている最中にマイケルジョーダンのラボに行きました.その際に,大学院生(たぶん修士)のポスター発表みたいなのがあって,それを勉強させてもらったのですが,そのレベルがすごすぎました.学習理論の複雑な数式計算とかバリバリやっていて,到底かなわないと思った記憶があります.

 

アメリカの大学の講義や宿題とかがすごすぎて,それこそ勉強漬けみたいなのって電文としては聞きますが,実際のところどうなんでしょうか.日本のゆるゆるの講義に慣れ過ぎていて想像するのすら難しいです.