苧阪 直行(編) 「脳と意識」朝倉書店 1997
朝倉の脳科学シリーズの1冊としてとりあえず買った本です。正直なところ意識というものにそれほどの興味をいだいていないというか、なにやら怪しげな雰囲気がただよっているので避けているという感じであまり触れないようにしてきたテーマです。
実際のところは、脳科学と工学の両方の研究者がセンサフュージョンとかアテンションとか意識と呼ばれるものに絡むいろいろなことをそれぞれある種勝手に書いている本なのでそれほど怪しさはありません。
ただ、石川正俊先生はともかく、澤口先生や松沢先生などなにかとお騒がせな人たちが執筆者にいるのも、なんとなくそういうテーマに手を出しそうな人たちというキャラクターがいかにもという人選です。
ペンローズとか有名な物理学者も最後は意識とかに行きついてしまうのはなんなのでしょうか。ただ、行きつく人と避けようとする人はたぶん研究者のキャラクタによって二分されるような気もします。