toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

小野田 崇「サポートベクターマシン」オーム社 2007

小野田さんのこの本は私のカーネル本の1年前に出版されました。そのしばらく前に洋書でもカーネル関係の本がたくさん出ていたこともあり、岩波からカーネル本を書く依頼が来た時にどういう独自性を出すかはかなり悩みました。

 

この本も含めて多くの本が SVM を軸として書かれていたので、その路線から少し変えた方がよいと思って構成を工夫しました。もともと今の6章の再生核を最初の方にもってきて数学的には美しい展開にしていたのですが、伊庭さんからのアドバイスをもとに、それは後回しにすることにしました。

 

本を1冊書くというのは本当に神経をすり減らす作業で、その辺りはいろいろなところに書いたので詳しくは省略しますが、夜泣きする子供をあやしながら原稿を書いていました。さすがに最近はそこまでの気力はないので、本を1冊執筆するという依頼は断っています。

 

小野田さんとはどこで最初に知り合ったか忘れましたが、Klaus Muller さんのところに滞在していたというのは村田さんなんかとの関係で知っていましたが直接知り合いになったのは機械学習研究社の界隈ではだいぶ後の方だと思います。

 

きっかけはともかく、いろいろな国際会議とか海外でお会いすることが多くて、親しくお話させていただいています。