toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

竹内啓「統計的推定の漸近理論」教育出版 1974

以前は数理統計における漸近理論というのは理論の中でも花形だったように思います。ただし、今では相対的にその価値は下がっているように思います。

 

どんな理論でもそうですが、だいたい簡単でインパクトのある部分は最初の方にやりつくされて難しい問題だけが残ると停滞してしまいます。とはいえ、新たな切り口が発見されたりもするので、問題が重要な限りは滅びたりはしません(とはいえ学会やスポンサーから見放されると滅亡の危機に瀕しますが)。

 

また、今の時代パラメータ数が莫大で漸近理論が現実とは乖離する場面が増えています。一致性なんかも重要性を失っていると思います。数学は現実とは無関係で構わないといいつつ弱い関係を保つことは必然なのかもしれません。

 

さて、ものをなくす話をしばらく前に書きましたが、学部か修士のときにスポ愛の合宿の帰りに財布をなくしたことがあります。お金は2万円くらい残っていて、痛いといえば痛かったのですが、そのほかにポイントカードとか生協の会員証とか入っていました。今思うと、生協の会員証なんかは再発行してもらえばよかったように思いますが、そういう風に頭がまわらずそのままやり過ごしていました。これに限らず何かトラブった時に放置してしまうことが多かったように思います。それで平気なら別にいいのですが、精神的にはもやもやした状態を引きずってしまうということも多かったです。

 

なお、財布をなくした件は、たぶんタクシーの中にポケットから落とした可能性は高いとは思うのですが、交番に届けたもののその後音沙汰なしでした。