toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

山口栄一「死ぬまでに学びたい5つの物理学」筑摩書房 2014

この本はタイトルに惹かれて買ったものの思っていたのとは違いました.出版社と縦書き新書ということからしても,取り上げられている物理学の内容そのものは物理系の勉強をしてきた人にとって特に目新しかったり難しい内容はありません.

 

この本のねらいはむしろ物理学者の生きざまとかを語る本です.こういうのを読むと,自分のように特に大きな目標もなくふらふらと研究をしている自分が情けない気持ちにもなりますが,これまで書いてきたように,何かの原理に固執したり,1つのことに善集中するということに対して抵抗があるので,これはこれで一つの研究者としての生き方だというようになってきました.

 

高校時代も,みんなが学校祭とかに熱中しているのを見て,内心はちょっと仲間に入りたいと思っているものの,表面的には冷めた感じでクラスの外縁にいる感じでした.熱くなっているクラスメイトからはもっとちゃんと関われという風に詰められたりしたこともありますが,そういう風に言われると余計にみんなの輪には入りづらくなったようにも思います.へらへらとした態度もきっとみんなには印象悪かったんだろうなと思います.こういう基本の部分はこの歳になってもあまり変わっていないようです.あまりメンタルとしては健全にはなれないようにも思いますが,自分の中ではそれなりに気に入っているこの性格と一生つきあっていくしかありません.