toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

J. アルバート「Rで学ぶベイズ統計学入門」  シュプリンガー東京 2012

ここ数年は機械学習ベイズ統計なんかのセミナーを頼まれることが多くなりました。統数研の公開講座放送大学なんかもそれの仲間です。早稲田以外は恒常的に授業をもっていない私はセミナーのためのスライドとか資料を持っていなかったため、最初は結構準備が大変でした。

 

ただ、この手のセミナーはそれなりに一定の需要が続いて枯渇することがないようで、同じ内容のセミナーを何回かやると、内容も安定してきて準備にかかる労力も下がってきます。それでやっと割に合う感じになりますが、本とかだと1回書いたものは使いまわせないので(人によっては使いまわす人もいるかもしれませんが)執筆というのは割には合わない仕事だとは思います。古い本は必ず売れなくなっていくので定常的な収入は見込めません。

 

この本はRを使ったセミナーの際に参考としようと思って買った本です。特にすごく役に立ったわけではなく、最近の機械学習系の話は全くありません。「Rを使った」なんとかというのは本としては役に立つものだと思いますが、セミナーで写経のようにRコマンドを実行するのにどれくらい効果があるのかはちょっと懐疑的なところはあります。かといって、自力で新たに何か作らせるというセミナーは構成が難しいなと思っています。