toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

M.I. Jordan "Learning in Graphical models" MIT Press 1999

グラフィカルモデルはベイジアンネットワーク系と統計物理のマルコフ確率場系はかなり雰囲気が違いますが、この本が出たころは交流が盛んでした。一方で、統計学系のグラフィカルモデルというのもあり、そちらはそちらで独自の研究があるようです。

 

Jordan が編者のこの本は International School of Neural nets という機械学習のスクールの資料を集めたものだそうです。著者の顔ぶれがすごくて、Bishop, Heckerman, Neal, Hinton, Kearns, Nir Friedman, Saul, Jaakkola, Mackay などなど超有名人が書いています。私自身はほとんど面識ないですが…

 

この頃は Neural nets といいつつ、NIPS のタイトルキーワードでは neural networks はリジェクト論文の筆頭格でした。また、変分ベイズが幅を利かせすぎて、私が査読した範囲ですが、MCMC は計算パワー食いということでかなりビハインドな感じでした。

 

そういえば、NIPS という単語が英単語として微妙ということである時点で NeuRIPS に改名されました。これも機械学習がメジャーになってきたころということで、有名になると名前一つでも結構大変なんだなと思いました。 IBIS も絶滅危惧種だったはずが、日本最大の機械学習研究会になってしまって、マイナー志向の私にはやや居辛い場所になってきました。