toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

日本地球化学会(監修)「地球化学概説」培風館 2005

地質分野の人たちとの交流については何回か書きましたが、最近はその交流が一番しっくり来ています。もちろん自分の分野ではないので、地質メインの話で盛り上がっているところには入っていけず疎外感を感じることもないではないです。ただ、お客さんとしてそれなりにありがたがってもらっているので居心地がよいです。こういうのは研究者としては甘えなのかもしれません。若い人たちの中に入っている方が年寄り連中といっしょにいるより居心地が良いのと似たようなものかもしれません。

 

同じような感じでも、企業との共同研究なんかは少し居心地の悪さを感じます。サイエンスと違って「役に立つ」ことをある程度意識すると、研究というよりは開発的な感じで、新しいものを作るというよりは今ある技術のいいものを探してくるという傾向が強くてあまり楽しくないです。研究は自分の頭で考えたものが今までないものだったときの喜びというのが大きい気がするので、いくら素晴らしいものでも既存の技術を見つけた時は半分がっかりした気持ちになります。企業との共同研究でも私は研究スタンスで行きたいのですが、必ずしも受け入れられずにストレスがたまることがあります。