toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

B. V. Gnedenko "Theory of probability (sixth edition)" Gordon and breach science publishers 1997

統計学機械学習の間のギャップについて考えることが多いですが,実は確率論と統計学の間のギャップというのもある気がしています.もちろん数理統計学というのは確率論と近いのですが,統計学全体の中で数理統計学の研究というのはほんの一部に過ぎず,多くはそのユーザとして応用問題に取り組んでいるということかと思います.

 

この本は確率論についてのちゃんとした教科書を持っていなかったので買った本だと思いますが,それほど詳しいことが載っているわけではない王道の教科書という感じなのでほとんど読んではいません.

 

今見ると,最後に確率論の歴史が 70 ページ余りにわたって書かれていて,これはなかなかに面白そうです.

 

あとは,最後の数表がふつうの統計学の教科書と違って正規分布とかの累積分布関数の値とかになっていて,統計的検定のための表は一つもないというのも確率論の本らしいと思います.