toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

韓 太舜「情報理論における情報スペクトル的方法」培風館 1998

情報理論において画期的な進展があり,それが本で勉強できるということで評判になっていた本書を買ってみました.ただ,表面的に情報理論を知っているだけの自分のような人間にはぱらぱらと読んだだけではどこがすごいのかいまいちわかっていません.

 

ただ,とりあえず韓先生の序文には圧倒されます.韓先生は熱血の人というイメージを学生の時から持っていましたが,まさにそれが表れているような序文です.情報スペクトルという方法論を体系づけるに至る経緯が躍動的な文章で表現されています.

 

肝心の情報スペクトルの何がすごいかについてはまだちゃんとわかっていませんが,情報理論と言えば統計物理的なアプローチがかなり強力で,機械学習分野だとむしろこちらの方が有名だと思います. 気になるのは,情報理論における情報スペクトルなり統計物理なりが,どのような関係にあるのかという点です.そういうのをうまく解説してくれる記事とかがあれば読んでみたいなと思います.