toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

西田和明「ブルーバックス 電子工作入門 知的ホビイストのために」講談社 1979

子供のころからどうしようもなく手先が不器用で、小学生の時に買ってもらった戦車のプラモデルとか完成させられませんでした。小中学校の図工の時間でも工作系はことごとくひどい出来だったと思います。

 

そんな中でも、絵は(今覚えば)子供らしいヘタウマ感を出した感じに描くことができていたようで、以前にも書いた滝川小の佐藤先生のもとで、名古屋市の小学生が全員夏休みの宿題にやる冊子「夏の生活」の表紙絵にいきなり選ばれたりしました。母方の祖父(趣味の絵画や書道が玄人はだしだった)に喜んでもらって、受賞者の展示をわざわざ見に行ってくれたという話を聞きました。その祖父母の家には昔から親戚がよく集まる場所で、いとこたちと遊んだりしたこともよく覚えています。その祖父は凝り性で手先も器用でしたが、私は全くそれとは違うタイプに育ちました。

 

それでも工作で何かを作るというのはそれなりに憧れはあったので、大学時代にこの本を買ったと思うのですが、本を読むだけで満足してしまって実際に作ることはありませんでした。リアルよりもバーチャルにいろいろ妄想している方が合っているということかもしれません。

 

はんだごてを使った工作は計数の時に学生実験でフリップフロップ回路を作ってLEDを順番光らせるのを作りました。これは不器用でも電気が通じていれば機能はするので一応なんとかなりましたが、上手な人のと比べると見た目の配線のきれいさとかは段違いでした。

 

小中学校では学研の電子ブロックというのを買ってもらって、電子工作もどきの遊びはやっていました。まあこれは実際にはソフトウェアに限りなく近いハードウェアというものでしたが、電気回路は面白いと思ったきっかけにはなりました。

 

その後研究に進んでも、割と一貫してリアルよりバーチャルの世界のことをやっているように思います。これは研究に対する捉え方が狭すぎるのかもしれませんが、バーチャルには原理がはっきりしているものを作っただけでは研究にならないだろうという気持ちもあります。作ることで学術的な価値を見出すのは相当大変なので、不器用ということもあって自分は手を出していないのだと思います。