toddler’s diary

以前は研究にあまり関係ない雑談・2023年4月から本を通じた自分の振り返りやってます

グレン・パケット「科学論文の英語用法百科 第1編」京都大学学術出版会 2004

この本が出た時は自分が論文を書いていくうえでの必携の書だと思っていましたが、最近ではこの本の出番はほとんどなくなってしまいました。言うまでもなく、文法チェックの支援システムがとても充実してきていて、MS Word で編集しているときすらいろいろ警告出してきますし、もうちょっとちゃんとチェックしたければ grammerly や翻訳サイト、最近では chatGPT とかもうまく使えば文法を直すだけでなく、英語自体のロジックなんかまで直せるようになりました。

 

とはいえ、今読み返してみると、最近はツールに頼ってばかりで、どうしてそれがだめなのかとかそういうことをあまり考えなくなったなあと思います。これはちょっと危険な兆候かなとも思います。機械学習の手法なんかも、便利だからついつい何も考えずに使ってしまうことがありますが、やはりどうしてその手法やツールを使うかを考えないと、うまくいかなかったときとかの分析能力が衰えてしまうように思います。

 

ただ、文章を書く能力というのは、一応数学や物理学の能力とは別の能力だと思うので、そこを鍛える必要はあまりないという気もします。私を含めもともと理系に進んでいる一定数の人たちは文章を書くのが苦手なので、そこをサポートしてもらえれば、本来の研究の問題を解決することに集中できるというメリットは大きいと思います。

 

特にこのブログのようにろくに組み立ても考えずだらだらと書く文章は本来人に読ませられる体をなしていないので、半分冗談としても、それこそ chatGPT に直してもらってから投稿したほうがよいかもしれません。